COLUMN
職場における理解 〜マタハラ・パタハラ〜
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)とは、職場において妊娠・出産する女性に対して嫌がらせをすることである。
具体的には上司に育児休業の取得を申請したところ、「あなたが休む間、代わりの人を採用しなければならないし、あなたも出産後復帰するのは大変でしょう?」などと言われ、辞めざるを得ないといったハラスメントである。
一方、男性社員の育休取得や育児のための時短勤務を妨げるパタニティ・ハラスメント(パタハラ)もある。パタハラの事例としては育児休業の取得を申請したところ、上司から「出世に影響するがいいか?」と言われ育休を諦める、育休取得は認められたがその後重要なプロジェクトから外されたというものがある。
近年、女性の育休取得率は高い水準を維持しているが、男性の取得率は2%程度と依然として低い。男性の取得率が上がらない原因の一つとして、上記のパタハラがあると考えられる。
マタハラだけでなくパタハラについても企業内および社会全体における意識を高め、男女共に育児と仕事を両立できるような職場環境をつくっていくことが大切である。
(磯谷尚・伊藤加奈・北村早希・三島由梨乃・和久田真希)
育児休業取得率の推移
<出典>
厚生労働省「平成27年度雇用均等基本調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-27-03.pdf (2017年2月参照)