INTERVIEW

大学院 医学研究科 研究科長

尹 奎英さん

ユン  ギュウヨン

Gyuyoung Yoon

プロフィール

韓国生まれ。大学卒業後、2000年に来日。2010年より名古屋市立大学大学院芸術工学研究科(建築都市領域)にて准教授として勤務。2児の父。

限られた時間の中、効率重視で乗り切る毎日です。

研究とやりがい

尹さんは機械や空調などの建築設備がご専門で、省エネ・創エネを主な研究テーマとしている。韓国の大学を卒業後、日本の環境共生、共生建築に興味を持ち留学した。「今、世の中で求められている『省エネ・創エネ』というテーマはやりがいのある仕事です。もっと社会に貢献できる成果を出さないといけない。」と日々研究に取り組んでいる。

 

夫婦と子どもみんなで乗り切る

子どもは中学生と小学生。両親が近くおらず子育ての頼りにできない。妻も大学の非常勤講師として仕事をしている。子どもの世話は夫婦の協力体制が欠かせない。「仕事と子育てのその空白を夫婦二人で効率を上げて、やっていく。そういう毎日の連続ですね。」と語る。「今が一番大変です。限られた時間の中でやるべき仕事をこなすために効率的に仕事を進めることを心がけています。週末にもちょっと準備をしたり資料を集めたり、仕事の依頼をかけたり。あと、早起きして、朝の時間帯をよく使っています。夏休みなどは子ども達が家にいる時間が長くなりますね。1週間前に仕事の予定がだいたいわかることが多いので、どうするかというのを、夫婦で相談します。どうにもならなかったら、名古屋市のトワイライトスクールや友人に頼んだりすることも。トワイライトスクールは本当に助けになりますね。」

また、子ども達に対しては、「親が大変だからこうしなきゃ」という言い方ではなく、「こういう状況にいるから、がんばろうね」という声かけをする。「お母さんも仕事があるし、お父さんも仕事があるから、ここは乗り切ろうねというニュアンスです。」

家事の分担などは夫婦間で細かいことは決めず、必要に応じて相談して決めている。子どもの身の回りの世話は妻が担当、力を使う仕事を尹さんが担当することが多い。「今ここ大変だからちょっとここやってくれというのと、できることを分けてやるという感じですね。」

 

今後のワーク・ライフ・バランス

尹さんは、「子ども達が成長したら、今度は夫婦同士の時間が増やせるはずなので、その時間を有意義に過ごすためにどうすればよいか夫婦二人で話し合いながら計画を立てたいと思います。」と語る。また、子ども達が親になったときにどのような子育て支援ができるかを考えている。

教育への意気込みも話す。「建築を学んで機械の設計をする人はまだまだ少なく、多くの人材を輩出したいと考えています。また、もっと女性の活躍できる場はあると思うその備えとして、もっと大学院で勉強してほしいというのが私の願いです。」

尹先生が実行委員を務める「なごや環境大学」のガイドブックを見せていただきました

公立大学法人名古屋市立大学

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1