医療経済マネジメントコース<専門実践教育訓練給付制度>

図1

医療経済マネジメントコースの開設

名古屋市立大学経済学研究科では、平成28年度から、医療経済マネジメントコース(博士前期課程・社会人特別選抜)を開設しています。医学研究科及び薬学研究科と連携して、医療関係者を対象として、経済学・経営学に関連する高度専門的教育を実施しています。

当該コースは、文部科学大臣による職業実践力プログラムの認定を受けており、その規程に従った教育プログラムを実施しています。(職業実践力プログラムの認定様式1様式2 をご覧下さい。)

 

研究教育分野の概要

◆経済学分野(コース所属教員:中山徳良、澤野孝一朗、和久津尚彦)
資源配分の効率性という観点から医療の需要面および供給面、さらに政策についての理論的あるいは実証的な研究を行っています。具体的には、病院の効率性や生産性の計測、医療政策と患者の行動などについての研究を行っています。

◆経営学分野(コース所属教員:吉田和生、三島重顕、三澤哲也*)*2024年度より演習は担当いたしません
病院経営におけるコストの削減だけでなく、医療の価値を向上させるための戦略策定や組織作りを目指した研究を行っています。具体的には、実証的な医療会計や、定量的・定性的な観点から病院組織の問題を取り扱った研究を行っています。また、実証的な研究の知見をもとに、病院経営の環境変化に対応できる人材育成を目指しています。

◆コース所属教員による専門的指導
医療経済学及び医療経営学の専門的スタッフ(コース所属教員)が主指導教員として演習を実施します。副指導教員は他の経済学研究科教員から選ぶこともできます。

 

カリキュラムの特徴

◆経済系と医療系の両分野を履修可能
経済系科目(経済学・経営学)と医療系科目(医学・薬学)の両分野にわたる充実した講義科目が履修できます。

<経済系科目>医療経済学、医療産業論、医療経済評価、医療経営論、経営管理、統計解析

<医療系科目>基礎社会医学概論、基礎最新医学概論、基礎臨床医学概論、基礎認知症学概論、基礎緩和/終末期医学概論、基礎グローバル医学概論、臨床薬学特論、コミュニティファーマシー特論、医薬品安全性評価学特論、生命倫理特論

◆研究課題(リサーチペーパー)で修士号
ケーススタディーによる研究課題(リサーチペーパー)で修士号が取得できます。医療現場の実際の経営問題を取り上げて分析することにより、修士の学位を取得することが可能です。関連分野の学術的な研究を行いたい場合、修士論文を作成することもできます。

<R4年度修了生のRPタイトル・要旨(一部、非公開)>

 費用対効果から考える薬価制度の課題〜製薬企業の⽴場から〜
 インシデントレポートからみた急性期病院における転倒・転落事例の発生状況の分析
 児童発達支援事業を運営する法人の顧客満足度と会社業績の関連性
 周産期医療は公立病院の経営を改善するのか

注意事項
 ・無断転載はお止めください。
 ・著者名等の公開はしません。

◆夜間・土曜講義を中心とする社会人向けの大学院
当該コースは、医療関係機関などに働きながら修士号を取得できる社会人大学院です。演習を含めて、ほとんどの講義科目は夜間または土曜日に開講し、2年間で無理なく講義科目が履修できます。

 

専門実践教育訓練給付制度のご案内

当該コースは、現在、厚生労働大臣により、教育訓練給付金の受給が可能となる専門実践教育訓練として指定を受けています。「専門実践教育訓練給付金制度」とは、一定の支給要件を満たす方が、当該教育訓練を受講中及び修了した場合に、本人が支払った教育訓練経費(入学料と授業料が対象)の一定割合額(上限あり)がハローワークから支給される制度です。
【支給額】
(1) 教育訓練の実践中:50%(1年間で上限40万円×2年)
(2) 教育訓練の修了後:70%(先に支給した(1)との差額20%が追加支給)
※入学前である訓練受講開始日(4月1日)の原則1か月前までにハローワークに必要書類を提出する必要があります。
※長期履修制度の利用、休学、留年等により2年間で修了することができないと判明した時点で給付金の支給申請はできなくなります。

 

長期履修制度のご案内

当該コースには、やむをえない理由(仕事、家事、介護など)により2年間で修了することが困難な院生のための長期履修の制度があります。希望者は入学時もしくは1年次の後学期に所定の手続きにしたがって長期履修を申告します。それが認められれば、2年分の学費で3年間在籍することができます。毎年数名がこの制度を利用しています。

 

医療経済マネジメントコースのパンフレット

当該コースのパンフレットはこちら(PDFファイル)から

 

医療経済経営研究会
URL: http://nagoyaikeiken.client.jp/