INTERVIEW

築地 仁美さん

大学院 薬学研究科 講師

Hitomi Tsuiji

プロフィール

名古屋市立大学大学院薬学研究科講師。専門分野はアルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬の開発のための研究。3児の母。

集中と切り替えで、母親と研究を両立。

趣味は育児

築地さんは「現在夫が単身赴任で、子どもが3人います。だから仕事以外の時間は育児、家庭にあてていて、趣味を持つ余裕はないんです。むしろ、若いころは育児が趣味ですって答えていました。」と話を始めた。父母会長もつとめ楽しみながら育児に取り組んでいる築地さんは続けて、「子育てでストレスをためちゃったらすごくつらいと思うんです。私は子育てが好きなので、子どもと関わっているだけでストレス発散になる。だから遊びも子どもと一緒にできることしかやらない。例えばスキーとか映画鑑賞とかですね。」でも「自分のアイデンティティを保つために一人の時間も大事。」と話してくれた。

 

自信と勇気を与えてくれたお母さん

築地さんは「母が3人の子どもを持つ大学の教員だったんです。そういう環境で育ったので、自分でもできるかなって思ったんです。」と話しており、身近にお手本となる存在がいたことが自分も仕事と子育てを両立できるという自信につながっていた。また、「うちの場合は、私が名古屋に来る少し前に、母が大学を退官になったんです。だから、母が『私が手伝うから、日本中どこに行ってもいいよ』って言ってくれたんですね。」と話していた。お母さんがいなければ、自分はやりたい研究ができる名古屋に来て、夫は単身赴任という選択をする勇気を持てなかったという。

 

仕事と家庭の切り替えが大事

築地さんは、仕事と育児の両立のために大切なこととして、母親モードである自分から仕事モードである自分にきっぱりと切り替えることを挙げていた。「平日は9時から19時ぐらいまで働いて、土曜日は半日ぐらい働きます。子どもが一緒についてくることもあります。研究室に空いている机があるので子どもはそこで勉強し、私は仕事しています。モードの切り替えがうまければ、子どもが職場にいても仕事に集中できますし、家でも仕事ができます。完全に仕事モードなのは平日の昼間であって、土日は素の自分で両方こなしています。」と語っていた。さらに、「母親なので、朝、今日の一日を子どもはどう過ごすんだろうと子どものことを考えますが、出勤すれば仕事のことだけを考える。いろんな世界に属していていろいろな事を同時にやらなきゃいけないので、切り替えができないと大変ですね。あとは効率よくこなすことと集中力が大事です。私の夢はよい研究をし、キャリアも積んで、子育てもするってたくさんあるので、仕事するときは仕事だけを考えるって強い意志をもって切り分け、集中してこなすようにしています。」と話してくれた。

研究室でお話を伺いました。土曜にお仕事をする際はお子さんが一緒に来ることも

研究内容のプレゼン資料作り

公立大学法人名古屋市立大学

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1